北海道から東海にかけては29日、日本海北部の低気圧や東日本の太平洋側に延びる前線の影響で午前を中心に雨が降り、風が吹き荒れた。低気圧はサハリン付近へ進み、前線は関東の東海上へ遠ざかる見通しだが、気象庁は北海道と東北、関東では30日も強風に注意するよう呼び掛けた。北海道は高波にも警戒が必要という。
 JR東北新幹線は29日早朝に埼玉県上尾市内で架線に木の枝が引っ掛かって停電し、一時運転を見合わせた。上越、北陸新幹線にも遅れが生じ、計約3万6600人に影響した。東海道新幹線も強風や飛来物で遅れが生じ、約2万8000人に影響した。
 北海道斜里町では午後3時10分ごろに最大瞬間風速30.6メートルを観測。静岡県伊豆市の天城山では午後5時半までの24時間雨量が375.5ミリに上り、この地点の3月の最多記録を更新した。 

(ニュース提供元:時事通信社)