【カイロ時事】エルサレムのイスラエル国会周辺で31日、ネタニヤフ首相の退陣を求める抗議デモが行われた。イスラエルのメディアは数万人が参加したと報道。昨年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲以来、「最大規模」と伝えた。
 参加者らは早期の総選挙実施も要求した。ネタニヤフ氏は、ハマスによる奇襲に関し、自らの責任を認めていない。ハマスが捕らえた人質の解放が進んでいない上、ユダヤ教超正統派が優遇され、兵役を実質的に免除されていることへの不満も高まっている。
 ネタニヤフ氏は31日、記者会見を開き、選挙を行えば、「人質解放の交渉をまひさせ、目標を完全に達成する前に戦争を幕引きさせることになる」と指摘。「それを一番に歓迎するのはハマスだ」と強調した。 
〔写真説明〕31日、エルサレムで、イスラエルのネタニヤフ首相退陣とイスラム組織ハマスに拘束された人質の解放を求め、デモを行う人々(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)