3日午前8時58分ごろ、台湾東部沿岸付近を震源とする地震があり、沖縄県与那国町(与那国島)で最大震度4の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは23キロ、地震の規模(マグニチュード=M)は7.7と推定される。
 同庁は沖縄本島地方と宮古島・八重山地方に津波警報を発令。午前10時40分に注意報に切り替えたが、正午に全て解除した。同9時18分に与那国島、同10時50分に宮古島でいずれも30センチの津波を観測したほか、同10時42分には石垣島で20センチを観測した。
 気象庁の青木重樹・地震津波対策企画官は記者会見で、今後1週間は最大震度4程度の地震に注意するよう呼び掛けた。台湾東部沿岸付近ではM7前後の地震が過去に繰り返し発生。2022年9月18日にM7.3の地震が起きた際は宮古島・八重山地方に津波注意報が出されたが、津波は観測されなかった。
 沖縄県の玉城デニー知事は午前11時ごろ、県庁で開かれた災害対策本部会議で「現在のところ被害の報告はない」と述べた。
 津波警報などの影響で、那覇空港発着などの航空便に欠航が相次いだ。
 主な各地の震度は次の通り。
 震度4=沖縄県与那国町
 震度3=同県石垣市。 
〔写真説明〕津波警報について記者会見で説明する気象庁の青木重樹・地震津波対策企画官=3日午前、同庁

(ニュース提供元:時事通信社)