保護フレームで覆われた球体が特徴。コントローラーにはモニターが付いている

ブルーイノベーションは設備点検などに有用な、保護フレームで覆われた球体ドローンの販売に注力する。6月にスイスのフライアビリティ社と業務提携の調印を正式に行い、同社の球体ドローン「ELIOS(エリオス)」の日本での独占販売契約を締結した。目視が危険な箇所で衝撃に強い球体ドローンによる点検を提案していく。

球体ドローンはカーボン製の保護フレームで覆われたドローン。直径は最小サイズのマンホールも通れる40cm。時速15kmの衝撃にも耐え、ぶつかった場合も設備や人へのダメージはほとんどないという。LED照明やカメラを搭載し、映像が操縦者のモニターにもリアルタイムで送信される。目視では危険な場所も安全に点検できるほか、足場やクレーンが不要になりコストも削減できる。

発電所や製鉄所のボイラーや煙突、船や地下ピットの中などの点検需要を想定。海外では下水道などインフラのほか、人質の状況確認のために警察が使ったケースもあるという。価格は販売の場合、システムや保険、操縦のためのセミナーや故障時の代替機サービスなどを含め400万円程度。ほかにブルーイノベーションでドローンによる調査の代行も行う。この場合は1日あたり60万円程度となる。

ブルーイノベーションでは屋内を飛行するドローンの販売に注力。警備や残業抑制のために屋内を飛ばすドローンシステムも開発している。東京都文京区の同社で行われた29日の記者発表会で熊田貴之社長は「屋外飛行に比べ屋内は規制が緩い。会議室でも飛ばせるなど練習時間も確保しやすい」とメリットを語った。

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https://www.blue-i.co.jp/service/inspection/elios/

(了)

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リスク対策.com:斯波 祐介