大阪北部地震で家に貼られた赤紙。そんなに壊れていなさそうですが・・(撮影:編集部)


災害後に貼られたりする、通称、「赤紙」をご存知ですか?こんなのです。

出典:全国被災建築物応急危険度判定協議会

これが、貼られると絶望的な気持ちになる方も多いのです。赤くてインパクト強いですからね。

そのため、被災後の報道でも、「もう住めない」とか「年を考えると建て替えは無理」と赤紙を見ながら被災者が涙するシーンが報道されたりしているのですが、でも、これは間違いなんです!!!

この応急危険度判定は、住めなくなる訳でも、建て替えが必要だという訳でもありません!! 

災害のたびに防災関係の方が「違うよー」と必死でアナウンスされているのですが、まだまだ理解されていない現実があります。先人のみなさまを差し置いて私が書くのも申し訳なく思いつつも、まとめておきますね!

熊本地震の被災者支援で大活躍された熊本の弁護士、鹿瀬島正剛先生( http://www.legal-pro.jp/ )のコメントがわかりやすいので、そのまま紹介します。

色分けされた用紙
【応急危険度判定】とは・・・。
被災した建物を
①『危険』②『要注意』③『調査済』に
3区分し,それぞれを示す色が
①【赤】②【黄】③【緑】です。


この区分をして各色の紙を貼る目的は
【二次的災害の発生を防止すること】
つまり
今この状態で
建物に立ち入ることが『危険』かどうか

(今この建物に入ったら命の危険があるよ!)
(付近を通行している人も気をつけてね!)


を判定しているに過ぎません。
建物の「壊れ具合」を判定しているわけではないのです!!


(鹿瀬島先生のFBより)


このことは内閣府のサイトにも書かれています。でも、災害のたびに混乱が生じています。

出典:内閣府防災情報のページ「応急危険度判定と住家の被害認定調査の関係について」資料 (下線部はあんどうりす)http://www.bousai.go.jp/kaigirep/higainintei/dai1kai/pdf/sanko07.pdf