DTRSの丸山社長はIoT機器製造企業の支援を説明した

デロイト トーマツ リスクサービス(以下、DTRS)は6日、IoT(モノのインターネット)機器を製造する企業向けの支援サービス「Security by Design for IoTサービス」と「Privacy by Design for IoTサービス」の提供を開始すると発表した。IoT機器開発に際し、セキュリティやプライバシー保護といった機能とコストの両立に向け、リスクの特定や対策などにおける支援を行う。

ネットワーク化が進みIoT機器が増える一方、セキュリティの低い機器に対するサイバー攻撃も増加。情報通信研究機構の調べでは、2017年の不正通信約1504億件のうち54%がIoT機器を狙ったものとされている。

一方で必要以上にセキュリティ対策を積み上げすぎるとコストがかかる。DTRSでは機器の開発にあたり、リスクの特定や分析、対策方法の決定のほか、ハッカー視点による製品のセキュリティテストといった支援も行う。設定したコストや期間で、必要なセキュリティやプライバシー保護といった機能を備えた機器の開発ができるように製造企業を助ける。

価格はケースによって異なる。6日に東京都千代田区のデロイト トーマツで行われた記者発表会でDTRSの丸山満彦社長は「IoTでものづくり企業を支援していく」と説明。今回はIoT機器の製造が対象だが、車や住宅などの分野では複数のIoT機器を組み合わせたパッケージ化も進んでいる。丸山社長は「車や医療、発電所などプラントといったところは当社でも実績がある。今回のサービスは小型機器が対象だが、サービスのめどがついたところは手がけていきたい」と述べた。

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(了)

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リスク対策.com:斯波 祐介