昨年東京を直撃した台風24号ではJR四ツ谷駅の線路に倒木があり運行が終日乱れた(筆者撮影)

最大瞬間風速60メートルという記録的な風速を持つ台風15号が明日(9月9日)朝にも関東に接近し、上陸するおそれがある。ウェザーニューズ社によれば、東京・埼玉・神奈川は朝7時時点が暴風警報を解除するかどうかの判断時間になると見られる。が、それまでの暴風や大雨の影響で、交通機関に大きな影響が残っている可能性は大きい。昨年9月30日に関東を直撃した台風24号では、翌朝、各交通機関が大幅に乱れ、駅には人があふれかえった。企業では、災害時の出社基準などを参考に、時差出勤や在宅勤務を適用すべきだ。また、障がい者を雇用している企業は、対応方針を確実に本人に伝え、交通混雑などに巻き込まれないようにする配慮が必要となる。盲目の方や車イスの方は、混雑した交通機関に乗ることは困難で何時間も待たされるケースがある。企業の管理者は、さまざまな従業員の立場を考慮して対策を考え、確実に伝える必要がある。

災害時の出社基準

多くの企業では、すでに災害時の出社基準などをルール化している場合がある。そのため、まずは各社の出社ルールを確認するとともに、メールなどで明日朝の出社判断について指示が出ていないかも確認してみることが大切だ。

明日朝は、鉄道の運行状況や気象情報などを参考に出社の判断を行う。鉄道の運行状況についてはこまめにホームページなどで確認したほうがいい。