大きな災害や事故が起きるたびに「想定していなかった」という言葉を耳にします。なぜ、想定できないのでしょうか?

 

あらゆる危険は、「予測」することができれば、「予防」しやすくなるはずです。予防することができれば「対応」しやすくなるはずです。
逆に、予測ができなければ、予防することはできず、結果的に、想定外の事態となって、あたふたと対応せざるを得なくなります。これは危機管理の原理原則です。

ではどのように予測すればいいのでしょう?
どのように予防すればいいのでしょう?
どのように対応すればいいのでしょう?

この本では、危機管理の基本である「予測」「予防」「対応」について、どのように予測すればいいのか、どのように予防すればいいのか、どのように対応すればいいのか体系的に分かりやすく解説しました。地震だけでなく、あらゆる自然災害、あるいは事故や事件についても共通に考えることができる基本的な枠組みから学べるようになっています。

 

企業の防災担当者や地域の防災リーダーの方が、危機管理の教材としてすぐに仕えるよう、予測・予防・対応それぞれに結果が書き込めるテンプレートをつけています。この本を読むことで、地震に備えるだけでなく、さまざまな危険に対して意識しやすくなり、

さらに、自分たちは、「予測力」が足

 

りないのか、「予防力」が足りないのか、あるいは「対応力」が足りないのかを分析する上でも役立つことでしょう。

 

 

なぜ猫か? 大きな災害や事故(Catastrophe)にも負けないため!Check Action Trainingが重要だから!?

 


これは冗談ですが、一番の目的は、あらゆる人に関心を持ってもらうため。危機管理は、担当者だけでなく、組織や地域の住民一人ひとりが理解することで真の力を発揮します。「釜石の奇跡」がいい例ですよね。
でも、難しい話をしても誰も聞いてくれません。ですから、この本では、とにかく大きな文字でわかりやすく、写真やイラストをたくさん使いました。

 

防災リーダーの方に、是非覚えておいてほしいことは、どうしたら興味を持って防災の話を聞いてもらえるかを常に考えてほしいということ。特に一般の人に難し話をしても理解してもらえません。なぜなら、そもそも自分が思っているほど、皆が防災に興味を持っているわけではないからです。

例えば、おじいちゃんやおばあちゃんに結婚式の話をわかりやすく伝える方法を考えてみてください。どのように話しますか? 大切なのは、おじいちゃんやおばあちゃんと結婚式の接点を見つけることです。「孫の結婚式に祖父祖母からのプレゼントして喜ばれるプレゼントは?」というような会話の持っていき方です。興味を持たせるということは、その人との接点を持たせるということです。
 
防災の話は「明日地震が必ず来る」と言えば、誰でも聞いてくれますが、残念ながらそこまで正確には言い表せませんし、「30年以内に〇〇地域で」という表現では、身近に感じてもらえない人が多いのです。ですから、その地域の歴史や地理、それぞれの自宅、家族構成などを見て、災害との関係性をしっかり説明してあげることが大切です。

【目次】
___________________________________________________________■危機管理の基本は「予測・予防・対応」

■危険を知る「予測」
・地理、歴史、物理、時間・環境の変化、自分の状況、直感
・地震を例にした「予測」の考え方
・予測の結果をまとめてみましょう

■被害を防ぐ・減らす「予防」
・回避・軽減・転嫁・保有
・地震を例にした「予防」の考え方
・予防の結果をまとめてみましょう

■正しく行動する「対応」
・緊急事態における優先順位
・「身の安全を確保する」「被害の拡大を防ぐ」
・「生活・財産を守る」
・緊急時の行動を考えてみましょう
・家族でルールを決めましょう
・地震を例にした「対応」の考え方
___________________________________________________________

定価 :2160円(本体2000円+税)
体裁 :A4版 58ページ オールカラー
発行元:新建新聞社
    〒102-0094 
    東京都千代田区紀尾井町3⁻27 剛堂会館5F
    電話03‐3556‐5525 FAX03‐3556‐5526
    メール:risk-t@shinkenpress.co.jp
        http://risktaisaku.com

 

 

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