2016/10/16
誌面情報 vol57
特集2 石綿を無害化
豊富な工事例が実証
弊社のアスベスト無害化工法は生産物賠償責任保険が適用され、将来的なリスクヘッジにもなります。また、工期が短く、従来の工法の数分の1で済みます。夜間や土日、祝祭日のみの作業も可能です。今まで工事をしてきた数百の事例を見ても、作業場内でのアスベスト粉じんさえもほとんど出ていない。環境省の基準値以下で安全に作業を進めることができています。近隣住民はもちろんですが、弊社の従業員にとっても安全に作業できる環境になっています。
工事例を紹介します。都営三田線や都営浅草線の各駅の通風孔の中をCAS工法で処理しました。東日本大震災で落ちてきたサンプルを採取して調べると過去の処理がそのまま維持され、濃度測定してもアスベストの粉じんが舞っていなかったというデータも出ています。都立産業貿易センターでも駐車場を担当しました。実はこの施設の近くに浅草寺や小学校もあり、先駆けて対策をしたわけです。365日24時間稼働している県立釜石病院でも無害化封じ込め処理を実施しました。
住宅でも実施しています。古い官舎・公営住宅やマンションなどでは天井材や外壁に「ひる石」と呼ばれる塗装仕上げ材にアスベストが含まれています。特に住民の暮らす屋内の工事になると長期間にわたり住民に不便や不安を与えますが、私どもの工法を用いることによって、住民への負担を大幅に減らすことができます。
最後に申し上げたいのは天井ボードの裏や配管・配線、ダクトなどに堆積しているアスベスト対策です。この天井の裏側には劣化して落下・飛散してきたアスベストが降り積もっていますが、現行法ではこの場所への対策に関しての詳細な規定や行政指導はありません。わずかな隙間や空調設備などを通じて髪の毛の5000分の1のアスベストが漏れているかもしれない。多くの場合、天井の裏は天井ボー
ドで囲い込みしているから大丈夫ということで放置されていますが、建物で働く人や利用者にしてみれば対策は不十分という指摘を受けます。今後この天井ボードの裏側や配管・配線、ダクトに降り積もっているアスベストにも注意が必要になります。弊社ではこの天井ボードの裏側や配管・配線にも液剤を噴霧し、堆積アスベストにも弊社無害化処理を施す対策を提案している最中です。最新のアスベスト情報を入手し、対策をいち早く進めて頂ければと思っております。
(了)
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