ソフトウエア企業のQylur社(本社:アメリカ・カリフォルニア州)が開発したQylatronは、スポーツ大会やエンターテイメントなどのイベント開催時に5つの手荷物を同時に検査し、通常より最大5倍の速さで人々を動かすことができる。アクセス認可、手荷物検査などを扱う自動化セルフサービス入場ソリューションだ。

2014年のFIFAワールドカップ・ブラジル大会で高い評価を受け、リオデジャネイロ・オリンピックでも使用。アメリカ・カリフォルニア州にあるリーバイス・スタジアムでは長期展開することを9月に発表している。

検問所の警備員は携帯端末でシステムを管理・操作すると同時に、コントロールルームで全体の映像を監視しているオペレーターと連携をとる。複数設置し検査官との連携を図ることで、多くの集客が予想される巨大なイベントにも対応できる。

来場者が自分で手荷物システムに通すことで、現状よりも少ない人数で監視ができるので、従来の検査システムに比べ人件費を3分の1に抑えられる。設置面積はこれまでの20%以下になるため、保有・運用コストも削減できる。

目立つ外観とヴィジュアル・デザインにより、インパクトのある印象。正面と背面にあるスクリーンにスポンサー等の広告掲載が可能なので、来場者が入場した際、宣伝効果も期待できる。

問い合わせ先:Qylur社(☎:+1 650.845.2000)またはリスク対策.com編集部(☎:03-3556-5525)


セルフサービスで5つ同時に手荷物検査ができる


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