医療リスクが国別で色分けされておりわかりやすい「トラベルリスクマップ2017」(提供:インターナショナルSOS)

海外渡航に関する医療サービスや情報提供サービスを連携して行っているインターナショナルSOSとコントロール・リスクスは27日、渡航に関するリスクの度合を国別にまとめた「トラベルリスクマップ2017」と、75カ国における1119人の海外渡航者の安全管理担当者へのアンケート調査の結果を発表した。調査では回答者の72%がリスクの高まりを認識しているものの、44%がここ1年で海外出張は増加していると回答した。

「トラベルリスクマップ2017」では医療リスクと渡航リスクを5段階に分類。医療リスクは地図上で国別に色分けされている。また特に注意が必要なエリアを斜線で示している。医療リスクが「極めて高い国」は北朝鮮やアフガニスタンのほか、イラクなど中東、リビアなどアフリカに多い。

アンケート調査はフランスの市場調査会社Ipsos(イプソス)が実施した。懸念を示すリスクはテロ活動が71%、暴動が46%、不十分な医療15%、交通事故が15%。また80%は過去1年間に健康や治安上の懸念を理由に出張の旅程を変更したと回答。48%は所属する企業・団体が渡航リスクを軽減するための投資の増額を昨年行ったとし、47%は1年以内に増額する方針を示した。渡航リスクに関する主な課題は「渡航安全についての社員教育」49%、「危機発生時の連絡」47%、「渡航者の所在地の追跡」42%だった。

■「トラベルリスクマップ2017」ダウンロードページ(インターナショナルSOS、申込が必要)
http://www.internationalsos.co.jp/travel_risk_map/index.html

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