交通事故によりペットが入っていたケージが粉々になっている。
(出典:Pet Auto Safety/ http://petautosafetyblog.com/date/2015/10/ )

重要なペットのシートベルト

近年、飲酒運転の取り締まりが厳しくなり、また、社会全体の飲酒運転へのモラルの向上、取り締まり&罰則強化、自動車安全性能の大幅な向上などにより、衝突車両が大破して中に挟まれた運転手や同乗者が死亡する事故は減少傾向にあります。

ただ、ペットを乗せることを前提とした車のデザインも増え、社会的にペット連れのドライブなどの同乗割合は高くなってきています。しかしアメリカのように同乗するペットのシートベルト着用義務が法律などで制定されていないため、着用率は低い。もしペットがシートベルトをしていない場合は、衝突事故など重傷を負うことが考えられます。

Dog Crash Tests (出典:Youtube https://www.youtube.com/watch?v=pIHrDdu_bVE )

またペットがシートベルトをせず、衝突事故で運転者が挟まれて脱出できなくなった場合、レスキュー隊がドアを開けたとたん、ペットが道路に飛び出して交通事故に遭うという二次災害も想定できます。

最近ではペット同乗事故の予防策として、ペットにシートベルトを着けるためのさまざまな用具が販売されています。しかし安全基準などがないためか、ペットが装着しているハーネスの形状やシートベルトへの固定方法によっては、衝突のショックでハーネス外傷と呼ばれる、胸部や上腹部をハーネスにより急激に強く圧迫されて受傷する可能性があります。

下記のペット同乗時の各種衝突テストビデオをご覧下さい。


Scary Stuff! - 23 out of 25 Dog Car Harnesses Fail - NRMA 2013 Report! (出典:Youtube)

様々なスタイルのハーネスやケージ類がありますが、どのようなハーネスが安全で、どこにどのように固定するのが安全なのか、ケージについてはソフトケージ、ハードケージの固定方法など、いかにペットを安全に守るかによって、救命率が変わることもわかると思います。

アメリカでは50州のうち32州(赤)はペットのシートベルト義務条例がある。(出典:WikiPedia)