毒ガス攻撃も核攻撃も、事前にプランを策定しておくことが大切です (出典:Wikihow)

株式会社レスキュープラスは、危機管理コンサルタントの秋月雅史氏と共同で20日、「今すぐやる!毒ガス攻撃から身を守るマニュアルβ版」(監修:株式会社日本防災デザインCEO/熊丸由布治氏)を公開した。今月14日には「核攻撃から身を守るマニュアル」も公開。通常では考えられない事態に備え、一般市民向けに「今すぐできること」をまとめた。

「毒ガス攻撃対応マニュアル」では、まず「毒ガスを知る」ことから始まり、「動物が死んでいる、昆虫がいなくなる、多くの人が倒れている(白目になっている、泡を吹いている、嘔吐している、呼吸音がぜいぜいしている等の症状が見られる)、異常な液体漏れがある、説明できない臭いがする、低く垂れ込める雲がある、異常な金属の破片がある、死傷者に特定のパターンが見られる」など、毒ガス攻撃によって町が受けると想定される被害をまとめたほか、「避難する」「通報する」「除染する」「病院に行く」など、時系列で想定される項目を整理した。

「核攻撃対応マニュアル」では、事前準備として「防災アプリをスマートホンにインストールする」「Twitterで内閣府や警察のアカウントをフォローする」など、今すぐにできる対策を挙げたほか、「熱線から身を守る」項目では「地下街・地下室ないしは堅牢な建物の窓のない奥まった部屋に避難する。建物内に逃げる時間が無い場合は、堅牢な建物の陰に身を隠す」、「通信機器を守る」項目では「鉄製の容器や電⼦レンジに通信機器・モバイルラジオ等の電子機器を⼊れて、核爆発時の電磁パルスから守る」、など一般市民ができる行動を具体的に示した。

マニュアルを作成した秋月雅史氏は、「隣国が弾道ミサイルを持ち、核実験を行っている状況にもかかわらず、日本には核攻撃・毒ガス攻撃に対応する民間マニュアルも教育・訓練プログラムもない。いますぐ自分ができることとして、10分で読めてその場で準備が始められるマニュアルを広めようと思った。これはβ版なので次に完成版を出し、訓練も実施していきたい」と話している。

■今すぐやる!毒ガス攻撃から身を守るマニュアルβ版
https://rexmanagement-my.sharepoint.com/personal/akizuki_bcp_tokyo/_layouts/15/guestaccess.aspx?docid=11c98b738830d4983990223e57a3bede3&authkey=Ac5SVokliC-AZgzqZjH4nEA

■今すぐやる!核爆発から身を守るマニュアルβ版
https://rexmanagement-my.sharepoint.com/personal/akizuki_bcp_tokyo/_layouts/15/guestaccess.aspx?docid=12468a7843478451eacdc45f2d3e912fa&authkey=AaMr36qBJw1tgvPlFnWZJYk