小学生に上がる前の子どもでも楽しめる内容で、自然と防災の考え方が身に付く

土木学会の若手パワーアップ小委員会は2017年12月20日、楽しみながら防災を学ぶ「ポケドボ」カードゲームを提案した。小学生に上がる前の子どもでも楽しめる内容で、自然と防災の考え方が身に付く。「子どもには正しい防災知識を身につけてほしいけれど、親としてどんなことをしてあげたらいいのかな…」という声に応えて作成したという。

遊び方は、まず「てつどう」「くうこう」などの「インフラ」カードを1人5枚配置して、自分の「まち」を作る。次に、順番にイベントカードの山から1枚ずつ引く。イベントカードには「じしん」「こうずい」などそれぞれのインフラに被害を与える災害のカードと、「事前対策」「応急復旧」のインフラを守るカードがある。インフラに対し「事前対策」カードを配置していない場合、そのインフラは被害を受け、被害を受けたインフラは「応急復旧」カードを引くことで復活させることができる。イベントカードの山がなくなった時点で、より多くの「インフラ」カードを健全なまま残したプレーヤーが勝者となる。

何人で遊ぶかによって使用するカードの枚数が異なり、2人用で28枚、3人用で42枚、4人用で56枚となる。団体への出張説明やカードゲームの無料貸出サービスを行っている。

同委員会は「カードゲームというとバトルゲームをイメージするが、土木にとって大切なことは攻撃ではなく守ること。相手のカード(インフラ)は攻撃せずに、あくまで自分のカードを守るゲームとした」と話す。短時間で簡単にプレイでき、楽しんで土木のことを知ってもらえるようなルールを考え、誰にでも分かりやすいピクトグラムを採用したという。小さい子どもが使うことも想定して角を丸めて、取りやすいようにマット加工とした。

同委員会は、学生や研究者、行政、公共企業体、ゼネコンおよびコンサルタントなど多様な機関などに所属する若手土木技術者の学会活動の活性化、学会全体の活動の活性化のため、学会事業の諸策を検討、提案し、その具体化を図ることを目的として設置された。これらの活動により、土木界の将来を担う若手技術者の地域レベルあるいは全国レベルでのネットワークの構築を図ることを目指す。

■「遊び方マニュアル」はこちら

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