リスク対策.comが行った地震シミュレーションアンケートの結果から、災害対策のポイントを学ぶシリーズ5回目はエレベーターの閉じ込め対策です。下記の質問に対して、自社の取り組みがどの程度当てはまるか、ぜひ改めて組織内で考え、現状の対策を見直してみてください。このシリーズが終わる頃には、きっと自分たちの防災やBCPのレベルが向上しているはずです!

【質問8

地震の揺れにより、何人かがエレベーター内に閉じ込められているよう
です。あなたの会社では、あらかじめエレベーター内の閉じ込めを想定し
て、しっかり対策ができていると思いますか?

①全くそう思わない
②あまりそう思わない
③半々
④そう思う
⑤強くそう思う

さて、どうでしょう? 回答状況は以下の通り。

 
 
兵庫県立大学教授 木村玲欧氏のコメント

「エレベーターに閉じ込められたら怖い」ということは分かっているのに、対策が全く取られていないのは大きな問題です。密閉された空間は、人間に大きなストレスを与えます。エレベーターの中で、尿意をもよおしたり、体調を崩したり、嘔吐する人が出た場合に、私たちはいったいどうしたらよいのでしょうか? 最近、エレベーターの中で「エレベーター用防災備蓄」が入った箱やイスをよく見かけます。水・食料、携帯トイレ、アルミブランケットなどいろいろな物が入っているようです。皆さんも、普段使うエレベーターの「防災力」を高めてみませんか。管理会社などに問い合わせてみてください。

 

結果は、かなり平均点が低い項目です。全質問の中でワースト2位なのが、このエレベーターの閉じ込め対策です。

2月13日の深夜に発生した福島県沖を震源とする地震でも仙台市や福島県で多数のエレベーターの閉じ込めが報告されています。静岡県でも閉じ込めがあったそうです。今や、都市部で必ずといっていいほど発生する代表的な地震災害と言えます。

首都直下地震でのエレベーター閉じ込めは1万7400人

国交省によれば、2018年の大阪府北部地震では6万6000台が自動停止、北海道地震では9000台が止まりました。首都直下地震では、3万100台が停止し、最大1万7400人が閉じ込められるとの試算が出ています。次の表をご覧ください。