帝人フロンティアが開発したプルシェルターは、消火性に優れた「モダクリル繊維」と、耐熱性に優れた「アラミド繊維」を組み合わせ、初期消火や避難用具として防災に役立つ相乗効果を生み出した新素材。日常的なカーテンとして使用したり、防災頭巾のような避難用具として、また、備蓄用の防災毛布としても活用できる。 

繊維に接する熱が250℃付近に達すると消火作用のある不燃性ガスを放出する。洗濯を繰り返しても消火能力は低下しない。また、500℃の熱にも耐え、溶けないため、人体に付着して火傷する心配もない。 

火元にかぶせるだけなので、天ぷら油火災などの初期消火に有効。強制的に燃焼させても、有毒ガスの発生が極めて少ないので、航空機などの密閉空間で使用しても問題ないレベルの高い安全性を有している。 

カーテンとして使用する場合は、同社が開発した特殊フック「プルック」と組み合わせたものが商品化されている。カーテンを下から引っ張ると、板ばねの効果でフックが開き、カーテンをフックごと素早く簡単に取り外すことができる。

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