今回から、横断歩道橋の問題点を前半と後半の2回に分けて記事をお届けします。

「横断歩道橋の問題点 自転車等はおりて通りましょう!」という動画(52秒)を制作しました。

今回は、あえて最も難しい「文字情報なし」で「無音」のピクトグラムアートの動画作品にしました。「注意」のピクトグラム以外は、全てオリジナルのピクトグラムです。昔のゲームは、右足と左足が動く2パターン(2面)でしたが、我々の作品は3パターン(3面)にして足の動きを滑らかに表現しました。特に自転車をこぐ動作、ペダルを回転させる場合は、120度、120度、120度、の合計360度になるので3パターンは最適です。ピクトグラムはレトロで動かない無機質だからこそ、ピクトグラムアートはモダンで表現の幅が広がり、感じる側もより感情が入りやすくなります。皆さんどう思いますか?

この動画は、ピクトグラムアートによる「横断歩道橋を通る自転車等」に対する社会風刺です。実際に近くの横断歩道橋を見に行きました。とても危ないです。いつかは大きな事故が起きてしまうでしょう。問題に正面から向き合うきっかけにしてほしいと思います。

自転車は乗れば車両、おりて押せば歩行者、歩道は歩行者優先です。

皆さん、横断歩道橋、商店街のアーケード内、歩道などを歩いているとき自転車にヒヤッとしたことありませんか? 例えば、前や後ろから歩行者のすぐ横を通り抜ける、前や後ろから歩行者にベルを鳴らしている、スマホを見ながら自転車を運転している…。まだまだありますよね。

健常者でも自転車にヒヤッとしているのに障害者はどうでしょう。例えば、視覚障害者は、走っている自転車を見ることができない、あるいは見えずらく、白杖で確認するわけにもいきませんよね。ですから、自転車の通る音や風、影などで判断したりします。盲導犬を連れている方でも自転車に気付けるわけではありません。聴覚障害者だと、前からの自転車は見て気付くことができるでしょうが、後ろからの自転車には音が聞こえない、聞こえずらいため気付かない。「ベルを鳴らされても聞こえないのでトラブルがある」とお聞きしました。発達障害の感覚過敏であれば、自転車が近くを通って危険だと過剰に反応してしまい苦痛を感じる方がいます。障害者は健常者以上に危険にさらされているのが現実です。