【アンカラ・ロイター時事】トルコ大統領選で3位となった極右候補オアン氏は15日、エルドアン大統領と野党統一候補のクルチダルオール氏が臨む28日の決選投票について、クルチダルオール氏を支持するには同氏の陣営がクルド系政党に譲歩しないと約束することが条件だと表明した。ロイター通信のインタビューで語った。
 14日の1回目投票での得票率は、エルドアン氏が49.5%、クルチダルオール氏が45%。5.2%だったオアン氏が今後「キングメーカー」となる可能性が浮上している。
 オアン氏は1回目投票の結果について「有権者は野党を十分に信頼しておらず、政権党をバランスの取れたものにする役割をわれわれに任せるというメッセージを送った」と主張。決選投票に関しては「支持者と相談する」と述べつつ、「テロとの戦いと難民送還はレッドライン(譲れない一線)だ」と断言した。
 大統領選で少数民族クルド系野党の国民民主主義党(HDP)はクルチダルオール氏、別のクルド系政党はエルドアン氏を支持した。オアン氏は、これら二つのクルド系政党を政界から追い出すことが目標だと話した。 
〔写真説明〕トルコ大統領選に出馬したオアン氏=4月12日、アンカラ(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)