【ワシントン時事】バイデン米大統領とインドのモディ首相は22日、ホワイトハウスで首脳会談を行う。防衛協力の強化やサプライチェーン(供給網)の構築、半導体など重要・新興技術を巡る協力について協議する見通し。中国との大国間競争が激しくなる中、バイデン政権はモディ氏を国賓として迎え、インド重視を鮮明にする。
 モディ氏は20日に米国入り。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官はこの日の記者会見で、「(両国は)防衛、クリーンエネルギー、宇宙を含む戦略的技術パートナーシップを高めるという共通の決意を強める」と指摘。「今後数十年の米国の利益を踏まえ、大国としてのインドの台頭を支援する」とも強調した。
 バイデン氏は首脳会談に先立ち、ホワイトハウスで21日夜(日本時間22日朝)にモディ氏を迎えて夕食を共にする。モディ氏は22日、上下両院合同会議で演説を行う予定。
 米印関係は近年、日米豪印4カ国の枠組み「クアッド」の進展などとともに連携が強まっている。非同盟を掲げるインドが今回の国賓訪問で、中国やロシアの政治的・軍事的野心に対し、米側とどこまで歩調を合わせられるかも焦点となる。 
〔写真説明〕インドのモディ首相=5月24日、シドニー(AFP時事)
〔写真説明〕バイデン米大統領=20日、サンフランシスコ(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)