【ソウル時事】北朝鮮は19日未明、平壌の順安空港一帯から短距離弾道ミサイル2発を日本海に発射した。防衛省によると、飛行距離は約550キロと約600キロと推定される。韓国南部の釜山に入港した米戦略原子力潜水艦への攻撃能力を誇示したという見方が出ている。
 米韓両政府は18日、核抑止について協議する「核協議グループ(NCG)」の初会合をソウルで開いた。これに合わせて米国の核戦力を構成する戦略原潜「ケンタッキー」も釜山に入港した。
 韓国の金東葉・北韓大学院大教授は順安から釜山までの距離が約550キロだと指摘。「米軍の戦略兵器が展開する韓国の港の上空で戦術核弾頭を爆発させる想定の訓練」の可能性があると分析した。 

(ニュース提供元:時事通信社)