農林水産省と兵庫県は22日、同県南あわじ市の養豚場で家畜伝染病「豚熱(CSF)」の発生が確認されたと発表した。国内での発生は今年3月以来。兵庫県は、この養豚場で飼育されている約650頭をすべて殺処分する。
 養豚場から死んだ豚が増加しているとの報告を受けて検査したところ、10頭から豚熱の陽性反応が出た。県内の全養豚場で豚熱ワクチンの接種を済ませており、豚の移動や搬出制限はしない。
 野村哲郎農水相は22日、豚熱・アフリカ豚熱防疫対策本部を同省で開き、「衛生管理の徹底が何よりも重要だ」と述べ、都道府県や生産者に対策を呼び掛けた。 

(ニュース提供元:時事通信社)