ロシアのプーチン大統領は29日、トルコのエルドアン大統領と8月初旬に電話会談することで合意したと明らかにした。「水曜日(2日)になると思う」と述べた。トルコと国連の仲介で成立したものの、ロシアが履行を停止した黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意を巡り協議する見通しで、再開の糸口を見いだせるかが焦点。
 北西部サンクトペテルブルクで開催された「ロシア・アフリカ首脳会議」の閉幕を受け、ロシアの記者団に語った。
 首脳会議では、食料価格高騰に見舞われるアフリカ側から輸出合意の再開を求める声が上がった。プーチン氏は最貧国に穀物の無償供給を約束したが、南アフリカのラマポーザ大統領から「贈り物を乞うためにここに来たわけではない」と苦言を呈されていた。
 プーチン氏は記者団に対し、合意再開について、ロシア産穀物・肥料の輸出に向けた西側諸国の制裁解除が先決だと改めて強調した。態度を軟化させたわけではなく、再開にこぎ着けられるかは予断を許さない。 

(ニュース提供元:時事通信社)