大型で非常に強い台風６号は１日夜、那覇市の南方海上を西北西へ進んだ。２日にかけて沖縄本島と先島諸島の間を通過する見込み。猛烈な風やしけとなっており、那覇市などで避難指示が発令された。気象庁は暴風や高波、大雨に厳重に警戒するよう呼び掛けた。奄美も暴風や高波、大雨に警戒が必要という。
　６号は３日から６日にかけては東シナ海で動きが遅くなり、進路を北東へ転じる見込み。沖縄と奄美では大荒れが長引く恐れがある。
　航空便の欠航が続き、日本航空は２日に沖縄・奄美を発着する９７便の欠航を決めた。
　６号は１日午後１１時、那覇市の南１００キロの海上を時速１５キロで西北西へ進んだ。中心気圧は９３０ヘクトパスカル、最大風速５０メートル、最大瞬間風速７０メートル。東側２８０キロ以内と西側２２０キロ以内が風速２５メートル以上の暴風域、北東側６００キロ以内と南西側５００キロ以内が風速１５メートル以上の強風域。
　沖縄県南城市（糸数）では１日午後７時５０分ごろに最大瞬間風速５０．６メートル、那覇市では午後８時ごろに同４６．１メートルを観測した。
　２日に予想される最大瞬間風速は沖縄６５メートル、奄美３５メートル。波の高さは沖縄１２メートル、奄美１１メートル、九州南部６メートル。３日午前０時までの２４時間予想雨量は多い所で、沖縄２００ミリ、奄美１２０ミリ。その後、４日午前０時までの同雨量は、沖縄２００～３００ミリ、奄美１００～１５０ミリ。５日午前０時までの同雨量は、沖縄１００～１５０ミリ、奄美５０～１００ミリ。　
〔写真説明〕台風６号が接近し、激しい風雨が吹き付ける国際通り＝１日午後、那覇市

（ニュース提供元：時事通信社）