大型で非常に強い台風6号は3日午前、沖縄県・宮古島北方の海上を西北西へ進んだ。動きが遅く、4日まで付近にとどまるとみられ、気象庁は沖縄では引き続き暴風や高波、高潮、大雨に厳重に警戒するよう呼び掛けた。宮古島市など多くの市町村で避難指示が続いた。
 6号は4日に逆戻りするように進路を東北東へ転じ、5日から6日にかけて再び沖縄本島や奄美大島に接近する恐れがある。7日は九州の南海上、8日は四国沖へ進み、西日本への影響が強まる見込み。
 沖縄県や県警によると、強風で倒壊したとみられる車庫の下敷きとなって1人が死亡したほか、これまでに41人が重軽傷を負った。沖縄電力によると、3日午前11時時点で県内総戸数の25%に当たる約16万世帯で停電が続いている。那覇空港発着便の多くが欠航する一方、沖縄都市モノレールや路線バスは運行を再開した。
 石垣市(伊原間)では3日午前2時20分に最大瞬間風速37.7メートル、宮古島市では午前6時15分すぎに同39メートルを観測。同市の午前10時40分までの24時間雨量は255ミリに上った。
 6号は3日午前10時、宮古島の北北西210キロの海上をゆっくりと西北西へ進んだ。中心気圧は940ヘクトパスカル、最大風速45メートル、最大瞬間風速60メートル。東側220キロ以内と西側165キロ以内が風速25メートル以上の暴風域、東側600キロ以内と西側500キロ以内が風速15メートル以上の強風域。
 3日に予想される最大瞬間風速は沖縄40メートル、奄美30メートル。波の高さは沖縄10メートル、奄美6メートル。4日正午までの24時間予想雨量は多い所で、沖縄200ミリ、奄美80ミリ。その後、5日正午までの同雨量は、沖縄と奄美で100~150ミリ。6日正午までの同雨量は、奄美100~200ミリ、沖縄100~150ミリ。 

(ニュース提供元:時事通信社)