静岡県内の大雨で、東海道新幹線と山陽新幹線は16日午前、東京―博多間の全線で一時ストップした。運転見合わせは東海道新幹線で約5時間半、山陽新幹線で約2時間半に及び、遅れや行き先変更が発生した。お盆休みのUターンを直撃し、東京駅や新大阪駅などでは大勢の人で混雑した。
 静岡県内では台風7号に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込み、大雨が降った。JR東海は午前8時半ごろ、雨量計が規制値を超えたため、三島―静岡間の上下線で運転を見合わせた。大幅な遅れが生じ、東京―新大阪間で上下線がストップし、午後2時10分ごろ全線での運転を再開した。
 JR西日本も午前10時ごろから新大阪―博多間の上下線で運転を見合わせたが、東海道新幹線との直通を取りやめ、午後0時半ごろ再開した。
 東京駅では午後1時ごろ、新幹線乗り場に近い八重洲南口が家族連れや観光客でごった返し、柱や壁を背に座り込む人の姿があちこちに見られた。福島県郡山市から中学のテニス部員を引率して高松市に向かう途中だった関根英喜さん(76)は「現地で練習の予定だったが、間に合わない。選手のコンディションに影響するので残念だ」と話した。
 中日本高速道路も16日、新東名の新富士インターチェンジ(IC)―新清水IC間、東名の沼津IC―清水ジャンクション間などを通行止めにした。 
〔写真説明〕大雨による運転見合わせで、混雑するJR東京駅の東海道・山陽新幹線乗り場=16日午後、東京都千代田区
〔写真説明〕大雨による新幹線の運転見合わせを知らせるJR新大阪駅の掲示板=16日午後、大阪市淀川区
〔写真説明〕大雨による新幹線の運転見合わせを知らせるJR東京駅の電光掲示板=16日午後、東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)