KDDI(au)は30日、米宇宙開発企業スペースXと提携し、来年をめどにスマートフォンと衛星を直接つなぐサービスを日本で始めると発表した。屋外ならどこでも通信でき、基地局整備が難しい山間部や離島などの圏外をカバーできる。
 スペースXの衛星通信サービス「スターリンク」とau通信網を組み合わせ、地上基地局を経由することなく、スマホと衛星が直接通信できるという。メッセージの送受信から始め、音声通話やデータ通信に順次拡大していく。KDDIは、地震などで基地局が損壊するなど災害時の活用も想定している。
 両社は2021年に業務提携した。KDDIの高橋誠社長は30日の記者会見で、「日本のどこにいても『つながらない』がなくなるようにする」と語った。 

(ニュース提供元:時事通信社)