関東大震災から100年となった1日、JR東京駅前(東京都千代田区)の商業ビルなどで、三菱地所と警視庁、東京消防庁が合同で防災訓練をした。同社によると、官民合わせ約2000人以上が参加し、東京・丸の内では過去最大級の防災訓練となった。
 訓練は、都内で最大震度7の地震が午前10時に発生したとの想定で行われた。
 「新丸の内ビルディング」では、地震による火災を想定。東京消防庁がはしご車やポンプ車を使い、地上約31メートルの6階から逃げ遅れた人を救助したり、放水したりした。向かいの「丸の内ビルディング」では、警視庁機動救助隊が地上約31メートルに位置する7階バルコニーからロープを使い、逃げ遅れた人を想定した人形を降下させた。
 東京駅から皇居に延びる行幸通りでは、車の多重事故が起きた想定で、機動救助隊や国土交通省、都建設局の職員が連携し、緊急車両の動線を確保。東京電力や東京ガスなども参加し、インフラの復旧訓練をした。
 関東大震災が発災した午前11時58分には、小池百合子都知事や、訓練に参加した三菱地所のグループ社員らが黙とうをささげた。 
〔写真説明〕防災訓練を行う消防隊員=1日午前、東京都千代田区
〔写真説明〕防災訓練をする警視庁の「DJポリス」=1日午前、東京都千代田区
〔写真説明〕防災訓練について講評する東京都の小池百合子知事=1日午後、東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)