厚生労働省は29日、全国約5000の定点医療機関から24日までの1週間に報告された新型コロナウイルスの新規感染者数が計5万4346人だったと発表した。医療機関1カ所当たりの平均は11.01人で、3週連続で減少した。同省の担当者は「新規入院者数や全年代で感染者が減少したことから、全国的にピークを越えた可能性がある。引き続き、秋接種のワクチンで感染予防をしてほしい」と呼び掛けた。
 都道府県別では、愛知の16.61人が最多で、岐阜(15.24人)、茨城(14.53人)と続いた。
 また、同省は24日までの1週間に定点報告されたインフルエンザの新規感染者数が3万5021人だったと発表した。1医療機関当たり7.09人で、前週(7.03人)から横ばいだった。インフルエンザは通常冬に流行するが、昨年末から収束することなく新シーズンをまたぐ異例の事態が続いている。 

(ニュース提供元:時事通信社)