【ニューデリー時事】バングラデシュでデング熱が猛威を振るい、今年の死者が1000人を超えた。記録を取り始めた2000年以降最悪という。気候変動が影響しているとみられ、世界保健機関(WHO)は世界的な流行拡大に警戒を呼び掛けている。
 デング熱は、蚊が媒介する感染症で、熱帯や亜熱帯を中心に発生。急な発熱や頭痛などを引き起こし、まれに重症化する。バングラデシュでは特に広がりやすく、例年6~9月ごろのモンスーン期に流行する。
 同国の保健当局は1日時点のデング熱による死者が17人増の1006人に達したと発表。既に前年の死者数281人を大幅に上回っている。今年は20万人以上が感染し、全土で9200人超が入院中という。 

(ニュース提供元:時事通信社)