沖縄県与那国町が11月12日に予定する防災訓練に、離島奪還を担う陸上自衛隊の専門部隊「水陸機動団」(長崎県・相浦駐屯地)が参加を計画していることが12日、複数の関係者への取材で分かった。日本最西端で、台湾まで約110キロと近い同町での訓練参加は、有事の際の部隊展開の地ならしとの見方も出ている。
 訓練は、津波で流された住民を小型ボートで救助し、砂浜に上陸させる想定。陸自与那国駐屯地から出た陸自と空自のヘリコプターが、沖合に展開する海自輸送艦に住民を搬送する手順も確認する。
 水陸機動団は訓練に合わせ、住民向けに水陸両用車「AAV7」などの装備も展示する。防衛力強化に抵抗感の強い住民に理解を促す狙いがあるとみられる。 

(ニュース提供元:時事通信社)