2023/10/17
防災・危機管理ニュース
トヨタ自動車は17日、取引先部品メーカーの火災の影響で一部車両生産が停止している問題で、7工場11生産ラインの稼働を18日に終日停止すると明らかにした。新たに傘下の岐阜車体工業本社工場(岐阜県各務原市)の1ラインもストップする。取引先の中央発条の藤岡工場(愛知県豊田市)で発生した火災の影響で、足回りに使うばね部品の調達に支障が出ており、「カローラ」や「プリウス」などの生産に影響が出ている。
トヨタによると、16日夕方以降、トヨタ車体の吉原工場(豊田市)といなべ工場(三重県いなべ市)のほか、富士松工場(愛知県刈谷市)の一部ラインの稼働を停止。17日朝からはトヨタ自動車の高岡工場(豊田市)、堤工場(同)、豊田自動織機の長草工場(愛知県大府市)でも生産がストップした。影響は「ランドクルーザー」や「RAV4」といったスポーツ用多目的車(SUV)の生産にも及んでいる。
トヨタでは昨年、取引先部品メーカーがサイバー攻撃を受け、国内14の全工場が一時稼働停止に追い込まれた。また、今年8月には部品の発注などを管理する社内システムの不具合により14工場で生産が一時止まった。
中央発条はトヨタが主要株主で、ばね部品の大手メーカー。中央発条によると、コイルばねを製造する工場の乾燥炉が爆発して火災が発生し、従業員2人が軽傷を負った。警察と消防が原因を調べている。爆発により建屋が損傷しており、同社は対策本部を設置し、復旧を急いでいる。
〔写真説明〕トヨタ自動車本社=愛知県豊田市
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
情報セキュリティーは個人のリスク目線では通用しない
学生時代からパソコンを使いこなしてきた人が新入社員に多くいる昨今ですが、当然、個人と会社ではセキュリティーの重心が違います。また、人事異動で新たに着任した社員も、業務が変われば情報資産との関わり方が変わり、以前と同じ意識でのぞめばよいとは限りません。新年度にあたり、情報セキュリティーのルールは特に徹底したいところです。
2024/05/10
-
-
サイバーインシデント対応の基本知識と準備
本勉強会では、一般的な情報セキュリティインシデントとサイバーインシデントの違いや、その初動対応について事前に準備すべきことと合わせて、自社で手軽に訓練・演習を実施するためのポイントを解説します。2024年5月8日開催。
2024/05/09
-
-
炎上の原因はSNS上の振る舞いのみにあらず
新年度から仲間に加わった新入社員は「デジタルネイティブ」と呼ばれ、友人とSNS で交流するのがあたり前の世代です。が、学生時代と違い、社会人になれば取り巻く環境が変わり、自身の立場も変わる。うかつな投稿が「炎上」につながるケースは少なくありません。新人研修のテーマにSNSリスクを組み込むなどして教育を徹底したいところです。
2024/05/08
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月7日配信アーカイブ】
【5月7日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:令和5年度企業の事業継続及び防災に関する実態調査
2024/05/07
-
-
-
家庭の防災は企業BCPとつながっている
昨今は社員の自主防災力向上に努めている企業も多いでしょう。この時期は災害時のルール周知に余念がないと思いますが、ポイントとして提案したいのが、家庭の防災と企業BCP のつながりをしっかり伝えること。「家庭と会社は別」と考えがちですが、家庭の防災力を上げないと企業の事業継続力も上がりません。メッセージを出すよいタイミングです。
2024/05/02
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方