東京商工リサーチが9日発表した10月の企業倒産件数(負債額1000万円以上)は前年同月比33.1%増の793件で、19カ月続けて前年を上回った。人材確保のための賃上げを迫られる一方、円安や物価高が重い負担となり、全産業で前年を上回った。
 実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」利用後に事業継続できず倒産した企業は51件。初めて前年同月(60件)を下回ったが、依然として高水準で推移している。「物価高」による倒産は57件(前年同月は34件)に増加。「人件費高騰」による倒産は8件(同1件)と急増した。 

(ニュース提供元:時事通信社)