インターネット上でゲーム事業やサービス比較サイトの運営などを行っているIT企業「エイチーム」(名古屋市)は21日、利用者ら93万5779人の個人情報が漏えいした可能性があると発表した。現時点で「不正使用などの被害が発生した事実は確認されていない」という。
 エイチームによると、同社とグループ企業が利用するクラウドサービスで作成した個人情報を含む一部のファイルが2017年3月から6年以上にわたり、ネット上で閲覧できる状態になっていた。閲覧範囲の設定が不適切だったためで、このリンクを知っているインターネット上の全員が見られるようになっていた。
 今年11月21日に判明し、同22日にアクセスを制限した上で調査を行っていた。
 漏えいした可能性がある個人情報は、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど。サービスやアプリの利用者のほか、契約があった取引先の顧客や従業員らも含まれる。「財産的被害が発生する恐れがある個人データは含まれていない」と説明している。
 エイチームはホームページに「再発防止に努め、信頼回復に全力を尽くす。多大なるご迷惑とご心配をかけ、深くおわび申し上げる」とのコメントを掲載した。 

(ニュース提供元:時事通信社)