【イスタンブール時事】イランのメディアによると、南東部ケルマンで3日、2度の爆発があり、少なくとも103人が死亡、140人以上が負傷した。バヒディ内相は「テロ行為」と断定した上で、「治安・軍事機関が断固対処する。敵が長い間求めてきた陰謀の一環だ」と強調した。犯行声明は出ておらず、動機や背景などは不明だ。
 3日は2020年にイラクの首都バグダッドで、米軍の空爆によって殺害された革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官の命日。イランではこの日、英雄視されていたソレイマニ氏を悼む式典が各地で開かれていた。報道によれば、最初の爆発は同氏の墓から700メートルほど離れた地点で発生。その約15分後に2度目の爆発が起きたという。
 地元メディアは、バッグに入れられていた爆発物を何者かが遠隔操作でさく裂させた可能性が高いと伝えている。 
〔写真説明〕3日、イラン南東部ケルマンの爆発現場付近から退避する人々(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)