【サンパウロ時事】世界最大の熱帯雨林を抱える南米アマゾン川流域で発生した記録的干ばつについて、自然現象ではなく人間の活動に伴う気候変動が主因と結論付けた報告書が24日、公表された。異常気象に関する研究グループ「WWA」は報告書で、こうした干ばつの発生する可能性が気候変動によって「約30倍に高まった」と警告している。
 ブラジルなど数カ国を流れるアマゾン川は、干ばつで水位が約120年ぶりの水準に低下。絶滅危惧種に指定されているイルカの仲間が大量に死んだほか、船の航行に支障を来すなど、地域で生活しているとされる約3000万人が脅かされている。 

(ニュース提供元:時事通信社)