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本連載ではこれまで、BCMの専門家や実務者による非営利団体であるBCI(注1)が発表している、さまざまな調査報告書を紹介してきたが、今回紹介する「A Year in the World of Resilience Report」は、これまでのものとは大きく異なる趣向でまとめられた報告書である。

本報告書は昨年の12月6日に公開されており、通常であればもっと早く紹介していたところだが、これまでの報告書とはかなり勝手が違って読むのに時間がかかってしまい、今回の報告となってしまった。

タイトルから察しがついたかもしれないが、本報告書はBCI会員を主な対象としたアンケート調査の結果に加えて、これまで発表されたさまざまな報告書で示された結果や、多くの会員からのコメントを織り交ぜながら、2023年がどのような年だったかを総括し、翌年がどのような年になりそうかを展望するような内容となっている。

なお本報告書は下記URLから無償でダウンロードできる(BCI会員でなくても、ページの下の方にある「Register for Free」という部分をクリックしてメールアドレスなどを登録すればダウンロードできるようになる)。
https://www.thebci.org/resource/bci-a-year-in-the-world-of-resilience-report-2023.html
(PDF 76 ページ/約 12.2 MB)


本報告書の目次は次のようになっており、各セクションに概ね5〜10ページが割かれている。

- Executive summary (要約)
- Strategic leadership of resilience (レジリエンスに関する戦略的リーダーシップ)
- Practitioner priorities for 2024 (2024年に向けての実務者の優先順位)
- An overview of artificial intelligence (人工知能に関する概観)
- How have attitudes towards BC practice changed this year? (事業継続への取り組み方が今年どのように変わったか)
- Spending in 2024 (2024年における出費)
- Predictions for next year (翌年の予想)
- Top five takeaways for practitioners (実務者のための 5 つの結論)
- Annex (付録)