石川県の馳浩知事は14日の記者会見で、能登半島地震で甚大な被害を受けた輪島市や珠洲市など奥能登の4市町で、一般ボランティアの宿泊拠点を整備する方向で検討していることを明らかにした。現在は金沢市内からの日帰りのため、遠方での活動時間の確保が課題となっていた。
 県によると、被災した輪島など8市町では事前登録を受け付け、1日当たり計約300人が家屋で片付けなどに従事。奥能登の輪島市では55人程度、珠洲市と能登町では30人程度、穴水町では15人程度が活動している。県がボランティアバスを運行し、金沢駅前からまとまって被災地に派遣しているが、最も遠い珠洲市の場合は現地での活動時間が3~4時間程度と限られ、交通事情によっては2時間半しか活動できない日もあるという。
 馳氏は「1泊2日になれば、バスの運行1回で(ボランティアを)倍にできる」とした上で、「テントを用意し、体育館や倉庫を提供して休んでいただく。シャワーを浴びることが可能な施設があれば、2泊ぐらいお願いできるかもしれない」と述べた。 

(ニュース提供元:時事通信社)