ロシアのショイグ国防相は17日、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地アウディイウカを完全制圧したとプーチン大統領に報告した。国営タス通信が伝えた。プーチン氏は軍に対し、祝意と謝意を表明。通算5選を目指す大統領選を3月に控え、国民にアピールできる「戦果」と捉えているもようだ。
 アウディイウカは、2014年から親ロシア派が拠点とする州都ドネツクから約15キロ離れたウクライナ軍の陣地。ロシア国防省は、完全制圧によって「ドネツクから前線を遠ざけ、テロ攻撃(ウクライナ軍の攻撃)から防御できるようになった」と強調。昨年10月からの制圧作戦の最終局面において、ウクライナ軍の戦死傷者は1日1500人以上に上ったと主張した。 

(ニュース提供元:時事通信社)