【北京時事】中国文化観光省は18日、春節(旧正月)連休中の国内旅行者数が延べ4億7400万人に上ったと発表した。新型コロナウイルスの影響が残っていた前年の春節時から34.3%増加し、コロナ禍前の2019年の水準を19.0%上回った。
 今年の春節連休は10~17日の8日間だった。国内旅行者の消費額は6326億8700万元(約13兆2000億円)で、19年比7.7%増。中国本土外への旅行者数は延べ360万人で、近場の香港、日本、韓国、東南アジアなどが人気だった。
 不動産不況を背景とした景気低迷が長期化する中、中国政府は「経済悲観論」の払拭に躍起となっている。中国外務省の毛寧副報道局長は19日の記者会見で、春節の旅行需要によって「中国経済の活力を世界に知らしめた」と強調した。 

(ニュース提供元:時事通信社)