小林製薬が製造した紅麹(べにこうじ)配合サプリメントを摂取した人が腎疾患などを発症した問題で、大阪市は27日、食品衛生法に基づき「紅麹コレステヘルプ」など3商品の回収を命令した。
 3商品ともすでに同社が自主回収を進めており、市は一定の被害拡大防止措置が取られていたと判断。改めて回収を命令した上で、終わり次第廃棄させる方針。
 大阪市の横山英幸市長は同日、岐阜県など回収商品の製造工場がある自治体に調査を依頼したと明らかにした。岐阜県によると、大阪市の依頼を受け、保健所職員が26日に同県池田町の工場を立ち入り調査した。
 回収対象となったのは、紅麹コレステヘルプのほか、「ナイシヘルプ+コレステロール」と「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」。
 市によると、紅麹コレステヘルプは2021年4月以降、全国のドラッグストアや通信販売で約100万個を販売。ナイシヘルプ+コレステロールは北陸地区などで23年6~9月に約40個、ナットウキナーゼさらさら粒GOLDは広島県などで23年12月以降に約60個が売れたという。 
〔写真説明〕大阪市役所=大阪市北区

(ニュース提供元:時事通信社)