時事通信が主要100社を対象に実施した、2025年春の新卒採用計画の調査結果が28日、まとまった。24年春卒と比べて採用人数を「増やす」と回答した企業は前年の調査より3社減り33社だったが、3年連続で3割を超えた。構造的な人手不足の中、採用意欲は引き続き高い。人材獲得競争が激化する中、中途採用拡大で人材確保を進める動きも目立つ。
 「増やす」と回答したのは33社で、百貨店の高島屋は「販売力強化のため」として今春採用予定の35人から25年春は60人に増やす計画。ヤマト運輸は「事業戦略と社員年齢構成の維持」を目的に258人から430人に増やす。海外事業拡大に注力する外食大手ゼンショーホールディングスも、「グローバル展開などでさらに人材が必要となる」として、グループで271人から約5割増の400人の採用を目指す。
 約4割増やすJR東海は「育児休職など休職者数の増加と、転職による退職増加の影響」と説明。働き方の変化が採用計画に影響するケースもあるようだ。
 一方、前年4社だった「減らす」は12社に増加。「昨年度に多くの人員を採用し、一定の必要数を充足できた」(日本航空)、「中途採用を含めた通年採用が増えている」(イオン)といった回答があった。
 中長期的な採用環境については、「厳しくなる」と回答したのが55社で、前年調査の48社から増加。「売り手市場化と選考の早期化加速を実感している」(東京海上日動火災保険)、「小売業界は学生の志望が減少傾向にある」(ローソン)、「技術者の需要の高まりなどから、獲得競争が激化」(シャープ)などの回答があった。
 中途採用に積極的に取り組む様子も目立つ。即戦力を求める観点から、富士通は子会社の富士通Japanを含め24年度の中途採用を2000人以上(23年度見込み1000人)としている。三菱UFJ銀行は600人(同347人)、ローソンは100人(同63人)、デジタル人材らの獲得を目指す双日は65人(同47人)といずれも大幅に増やす。
 調査は2月中旬に記名式のアンケートを国内主要企業100社に送付。3月中旬までに回答を得た。 

(ニュース提供元:時事通信社)