【台北時事】台湾東部・花蓮沖を震源とする地震で、花蓮県の観光地「太魯閣(タロコ)国立公園」では7日、連絡が取れなくなっている6人の捜索が続いた。前日に一部道路が開通し、台湾当局によると、渓谷のホテルや施設に取り残されていた約340人のうち留守番で残った従業員らを除いて下山し、孤立状態は解消した。
 7日の捜索活動には、ドローンを使うトルコの救助隊7人も参加。断崖絶壁が連なり落石で活動が難しい現場で、行方が分からなくなっている被災者の捜索を支援した。今回の地震で初の海外救助隊として6日夜に台湾入りした。
 消防当局や台湾メディアによると、連絡が取れない6人にはシンガポール人2人も含まれる。これまでの調べで、地震が発生した3日朝に観光バスで同公園を訪れたことが分かっている。
 地震では死者13人が確認された。同公園では各所で落石や土砂崩れが発生し、12人が死亡した。連絡が取れない人のうち3人は渓谷の遊歩道で、1人は鉱山で被災したとみられ、警察と消防が捜索と救助を急いでいる。 
〔写真説明〕7日、地震に見舞われた台湾東部・花蓮県で、トルコの救助隊が捜索のため持参したドローン(台湾内政部消防署提供・時事)

(ニュース提供元:時事通信社)