2014/08/19
防災・危機管理ニュース
国交省 検討委員会を開催
国土交通省は、第1回となる「荷主と物流事業者が連携したBCP策定促進に関する検討会」を8月28日に開催する。
東日本大震災では、自然災害による物流網の寸断がサプライチェーンや地域経済に大きな影響を与えた。大規模地震発生時に輸送活動を早期回復させるためには「生産活動を行う荷主」と「物流を提供する物流事業者」が協働して被災時の物流戦略を立てることが有効とし、検討会を発足した。検討会では、災害発生時における物流の早期復旧に向けた荷主と物流事業者の連携体制のあり方や、回復の遅れとなる脆弱カ所の整理を行い、両者が連携したBCP策定のガイドラインを策定することを目的としている。
検討会では製造業、食品加工業、卸売業、小売業など産業分類ごとの物流体系の特徴や、先進的な取り組みを整理するほか、BCP策定にあたり荷主と物流事業者の両者で準備して欲しい項目を検討。連携した物流体制を確保するために必要となるBCPの対策項目を抽出し、現状のBCPに不足する項目の充実方策を検討する。計画策定後も、BCPの内容見直しのための訓練を関係者間で実施することも盛り込んだ。
今後は3回の検討会を実施し、2015年3月に最終報告を行う予定だ。
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月23日配信アーカイブ】
【4月23日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:南海トラフ地震臨時情報を想定した訓練手法
2024/04/23
-
-
-
2023年防災・BCP・リスクマネジメント事例集【永久保存版】
リスク対策.comは、PDF媒体「月刊BCPリーダーズ」2023年1月号~12月号に掲載した企業事例記事を抜粋し、テーマ別にまとめました。合計16社の取り組みを読むことができます。さまざまな業種・規模の企業事例は、防災・BCP、リスクマネジメントの実践イメージをつかむうえで有効。自社の学びや振り返り、改善にお役立てください。
2024/04/22
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月16日配信アーカイブ】
【4月16日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:熊本地震におけるBCP
2024/04/16
-
調達先の分散化で製造停止を回避
2018年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町。オフィス家具を製造するホリグチは真備町内でも高台に立地するため、工場と事務所は無事だった。しかし通信と物流がストップ。事業を続けるため工夫を重ねた。その後、被災経験から保険を見直し、調達先も分散化。おかげで2023年5月には調達先で事故が起き仕入れがストップするも、代替先からの仕入れで解決した。
2024/04/16
-
工場が吹き飛ぶ爆発被害からの再起動
2018年の西日本豪雨で隣接するアルミ工場が爆発し、施設の一部が吹き飛ぶなど壊滅的な被害を受けた川上鉄工所。新たな設備の調達に苦労するも、8カ月後に工場の再稼働を果たす。その後、BCPの策定に取り組んだ。事業継続で最大の障害は金属の加温設備。浸水したら工場はストップする。同社は対策に動き出している。
2024/04/15
-
動きやすい対策本部のディテールを随所に
1971年にから、、50年以上にわたり首都圏の流通を支えてきた東京流通センター。物流の要としての機能だけではなく、オフィスビルやイベントホールも備える。2017年、2023年には免震装置を導入した最新の物流ビルを竣工。同社は防災対策だけではなく、BCMにも力を入れている。
2024/04/12
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方