2019/11/21
危機発生時における広報の鉄則
社長の悩みを聞いてみる
また、別のアプローチとしては、社長のお悩みを直接、聞いてみることです。広報が用意したプログラムをやることに抵抗を示すことは十分考えられますが、自分の悩み解決になるなら受ける可能性は出てくるからです。
社長のお悩みを聞くと「間が怖いから、あー、えーと言ってしまう」「女性記者の目をじっと見ると失礼になりそうで」「ネクタイの選び方が分からない」など、いろいろ出てきます。そこを切り口に進めます。それを解決するためのプログラムをやりましょう、と一気に話を進めるのです。
「メディアトレーニング=危機事案のトレーニング」と頭に刷り込まれてしまっている場合には、「外見リスクマネジメントをやりましょう」と別の言葉を使ってみてください。会社の危機事案を模擬訓練する危機管理ではなく、「楽しくできるリスクマネジメント」という雰囲気でアプローチすることで気持ちを変えます。自分の会社の危機事案を想定した訓練に、前向きに取り組めないのは気持ちとしてはよく分かります。でも、自分の外見リスクに向き合うのであれば、好奇心が湧いてきて気軽に受けられるのではないでしょうか。社長のお悩み解決、外見リスク、など、いろいろ言葉を変えてボールを投げてみましょう。
(了)
- keyword
- 危機管理
- 広報
- クライシスコミュニケーション
- リスクマネジメント
危機発生時における広報の鉄則の他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月14日配信アーカイブ】
【5月14日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:行動指針の意義
2024/05/14
-
-
情報セキュリティーは個人のリスク目線では通用しない
学生時代からパソコンを使いこなしてきた人が新入社員に多くいる昨今ですが、当然、個人と会社ではセキュリティーの重心が違います。また、人事異動で新たに着任した社員も、業務が変われば情報資産との関わり方が変わり、以前と同じ意識でのぞめばよいとは限りません。新年度にあたり、情報セキュリティーのルールは特に徹底したいところです。
2024/05/10
-
-
サイバーインシデント対応の基本知識と準備
本勉強会では、一般的な情報セキュリティインシデントとサイバーインシデントの違いや、その初動対応について事前に準備すべきことと合わせて、自社で手軽に訓練・演習を実施するためのポイントを解説します。2024年5月8日開催。
2024/05/09
-
-
炎上の原因はSNS上の振る舞いのみにあらず
新年度から仲間に加わった新入社員は「デジタルネイティブ」と呼ばれ、友人とSNS で交流するのがあたり前の世代です。が、学生時代と違い、社会人になれば取り巻く環境が変わり、自身の立場も変わる。うかつな投稿が「炎上」につながるケースは少なくありません。新人研修のテーマにSNSリスクを組み込むなどして教育を徹底したいところです。
2024/05/08
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月7日配信アーカイブ】
【5月7日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:令和5年度企業の事業継続及び防災に関する実態調査
2024/05/07
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方