新型コロナウイルスの感染拡大により、東京オリンピック・パラリンピックの延期が決定し、東京都からは、週末、外出を控える要請も出されました。都市封鎖(ロックダウン)の可能性も出てくる昨今、欧州在住の方の「あっという間に感染者が増えて事態の急変に驚いている」という声がある一方で、「コロナ疲れ」という声も聞こえてきます。

災害時もそうですが、ずっと緊張状態にいることはストレスがたまりますね。緊張感はきちんと保ちつつストレスを解消する手段として、おすすめしたいボードゲームがあります。その名も「パンデミック」。

パンデミック:新たなる試練 (Pandemic) 日本語版 ボードゲーム

新型コロナウイルス発現の前から販売されていたこのゲーム、すでにシリーズ化され、感染症拡大を防止する基本バージョン「パンデミック 新たなる試練」には、拡張版が出ていたり、中世のオランダを舞台にした洪水対策版も出ています。

2〜4人でプレイするゲームなのですが、プレーヤー同士は戦いません。出てくるカードを見ながら、全員で話し合い、拡大していく感染症を効率的に沈静化させていくというものです。そしてこれ、現在日本で行われているクラスター対策班というものはこうやってクラスターをつぶしていっているのか、という方針を理解できる秀逸なゲームなのです。

写真を拡大 パンデミック アプリ版より

ゲーム中、エピデミックのカードを引いてしまうと新たな都市で感染拡大してしまうし、一度感染が広がると、周辺地域にどんどん広がっていってアウトブレイクが始まってしまいます。クラスターを放置すると、本当にあっという間に手がつけられなくなる様は、これから起こり得る現実を見ているようで怖いです。