特集1資質と役割を学ぶ

課題、チーム、個人で能力を発揮しろ
ボスではなリくーダーであれ

京都大学防災研究所 林春男教授

 
危機管理リーダーの役割や資質について、参考になるのが、イギリスのサリー大学で世界初のリーダーシップ講座を開設したジョン・アデア氏の著書「NOT BOSSES BUT LEADERS(ボスではなくリーダーであれ)」だ。京都大学防災研究所の林春男教授に、この本の中から、危機管理リーダーにも求められる共通要素を紹介してもらった。

ジョン・アデアは、一般的に優れたリーダーが持つ資質について、以下の5点を挙げている。
 ・Integrity  誠実さ
 ・Enthusiasm  情熱
 ・Warmth  暖かさ
 ・Calmness  冷静さ
 ・Tough but Fair  厳しさと公正さ

これについては、平時より厳しい状況となる災害時においては、一層重要になることは改めて説明するまでもない。しかし、彼は、そうした特質

を持つだけで優れたリーダーとは言っていない。 アデアのリーダーシップ論の最大の特徴は、TASK(課題)、TEAM(チーム)INDIVIDUAL(個人)の3つの要素においてリーダーは、その能力を発揮する必要があり、この3つの要素は相互に作用する、と説くところにある。具体的には、仕事を遂行する能力、グループを1つの作業単位としてまとめる能力、部下の個人的な要求に応じる能力を兼ね備えることがリーダーの資質ということである。

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