創業者の願いを引き継ぐ

東京都葛飾区のゼロメートル地帯に本社を置く株式会社タカラトミーは、ミニカーの代表ブランドである「トミカ」や女の子の人形でお馴染みの「リカちゃん」、鉄道玩具「プラレール」など、日本人なら誰でも知っている玩具メーカーの1つだ。1924年に創業し、90年の長い歴史を持つ同社は、玩具業界初となる流れ作業方式の工場設立や玩具研究部門の設置など、次々と業界に先駆けた取り組みで玩具業界の近代化にも貢献してきた。


もともと葛飾区は戦後、大小さまざまな玩具製造会社が立ち並ぶ「玩具の町」だった。しかし1959年に伊勢湾台風が発生。その被害のすさまじさを見た当時の東京輸出玩具工業協

同組合理事長の富山栄市郎氏(トミー創業者)は、葛飾区がゼロメートル地帯に位置することから「もし東京に巨大台風が襲って葛飾区が水没したら日本のおもちゃ業界が全滅する」との危惧を抱き、おもちゃ工場の集団移転構想を打ち上げ、栃木県下都賀郡壬生町におもちゃ団地を建設した。 

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