厚生労働省は、12月を「職場のハラスメント撲滅月間」と定め、ハラスメントのない職場づくり推進に向けた広報・啓発活動を実施しています。今年、活動の一環として実施された「職場におけるハラスメント対策シンポジウム」では、カスタマーハラスメントをテーマとして、講演や企業の取組事例が紹介されました。

■カスタマーハラスメントに悩む企業・労働者の増加

近年、企業におけるカスタマーハラスメント対策の重要性が高まっています。厚生労働省の「令和2年度職場におけるハラスメント行為に関する実態調査」によると、過去3年間におけるハラスメントの相談内容は、パワーハラスメント(48.2%)、セクシャルハラスメント(29.8%)に次いで、カスタマーハラスメント(19.5%)の割合が高くなっています。また、同調査の労働者に対する調査では、過去3年間に勤務先で顧客等からの著しい迷惑行為を一度以上経験したと回答した割合が15.0%となっており、カスタマーハラスメントに悩む企業や労働者が少なくないことがわかります。

【企業が悩む顧客等からの行為】

画像を拡大 出典:厚生労働省「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」(令和4年2月)