東日本大震災後の深刻な電力危機に対し、東京電力では、日本はもとより世界各国から緊急用の発電施設を誘 致し、電力の供給力の確保を進めている。英発電機レンタル大手のアグレコ社もその1社。日本とは規模が異なる世界の視点から発電機ビジネスを取材した。

■100 カ国以上に発電機を供給
アグレコは、スコットランドの首都グラズゴーに本社を置く。50 年以上の歴史を持つ世界最大のレ ンタル発電機会社だ。本拠地であるヨーロッパと北 米を中心に、中東、アフリカ、アジアなど、先進国 から新興国まで世界各地に約 150 カ所の拠点を持 つ。同社の発電機は、本拠地のスコットランドで生 産されている。  

発電機と言っても、その規模は可搬タイプから超 巨大なものまでさまざまだ。建設現場をはじめ、オリンピックやサッカーワールドカップなどのイベン ト会場、 映画の撮影場、 発電所への緊急の電力供給、 あるいは後進国などにおける開発全体を支えるよう な電源供給など、あらゆる現場に、迅速に対応できるのが同社の最大の強みだ。燃料についてもディー ゼルでもガスでも両方に対応できる。昨年1月に オーストラリアのブリズベンで発生した大洪水や同 年2月のニュージーランドでのクライストチャーチ 地震でも、同社の発電機が利用された。日本では、 2002 年の日韓ワールドカップのイベント会場で報 道機関の中継用の電源として同社の発電機が導入さ れた実績がある。 「東京電力とは、ワールドカップ を通じてお互い知り合った」と同社最高経営責任者 (CEO)のルパート・ソームス氏は話す。


■常陸那珂と袖ヶ浦に設置


東日本大震災では、東京電力からの要請を受け、 震災翌月の4月4日に 200 メガワット規模の発電機のリース契約を結んだ。同年6月中旬に、茨城県の 常陸那珂火力発電所に 100 メガワット規模のディー ゼル火力発電機を、7月には千葉県の袖ケ浦火力発 電所に 100 メガワットのガス火力発電機をそれぞ れ設置した。どちらの発電機も1機が1メガワット の発電容量を持つコンテナ型で、それぞれトラック で約 100 機を調達し、簡易発電基地を建設した。常 陸那珂は、2012 年の3月末で契約が終わり撤去し たが、袖ヶ浦については 2012 年の7月までは設置 されることになっている(その後は未定) 。2拠点 とも火力発電施設の電力供給が極端に減少した場合 や、電力需要が高まる時間帯に、電力を供給してい るという。  

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