ついに防災士試験を受けてきました!(画像提供:赤プルさん)
 

茨城出身の赤プルです!とうとう試験を受けて来ました〜!

ちんたらしちゃいましたが、履修の課題をいろんな事に感動しながら一生懸命進め、最終的には講習前日、提出日の朝にギリギリ終わりました。

左上)会場へ行ったみたら、上京したてで通っていた会社の跡地でした。 びっくり 右上)講習カード 左下)9時からの受付だったのですが、少し前についてもすでに席は埋まっていて、今回参加されていた100名中2割は女性の方でした。右下)資料がたくさん置いてありました。(画像提供:赤プルさん)

履修と言う名の宿題を終え、ホッと一安心。あとは講習を聞きさえすれば、試験に受かるだろうとタカをくくっていた私。しかしこのあと、驚愕の事実を知らされる事になるのです。講習が始まる前、協会の方からお話がありました。

「講習は、試験に出るような内容は一切ありません。みなさんがある程度勉強して来たことを前提に、さらに掘り下げて知ってもらう内容です」

・・・固まりました!

パッと周りを見渡すと、およそ6名の方が、私と一緒に固まっていました。その6名の方は、その後なんと器用に講習を、聞きながら試験対策ブックの練習問題に取り組むという暴挙に出ておられました。あ!その手があったか!と私も試験対策ブックを開こうとした瞬間。

「こんな講習なかなか聞けないよね!すごい先生たちが来るんだね」

と隣の方が話しかけて来たのです。そうなんです。私は隣の方とすでに仲良くなってしまっていたのです。

それは、、

受付を済ませ会場に入ると、そこは自由席。空いてる席は既に少なかったのですが、女性お二人が並んで座っている、お隣の席が空いていました。

そこに座ろうと椅子を引いたとき、1人の女性と目があい、よろしくお願いします〜〜と挨拶をしてくださったのですが、、その瞬間、その訛りで、あ!絶対茨城の人だ!とわかってしまったんですね。「もしかして茨城の方ですか?」「あらやだなんでわかったの?」「実は私も茨城なんです」という具合にすぐに意気投合!地元が近いことでさらに盛り上がった後での出来事だったのです。

茨城県古河市の女性消防団のお二人。2日間大変お世話になりました!(画像提供:赤プルさん)

これはしまった!練習問題なんてやってたら、ちゃんと聞きなさいと怒られそうだ!それに確かにそう。なかなか聞けな貴重な講習、練習問題やりながら聞くなんて器用な事できるわけないんだ、もったいない。と、練習問題にとりかかるのは諦めました。。

1日目の会場研修プログラムは、

1時限目 地域の防災活動
2時限目 災害医療
3時限目 火山噴火のしくみと被害
4時限目 近年の自然災害に学ぶ
5時限目 地震のしくみと被害
6時限目 津波のしくみと被害
7時限目 気象災害


となっていました。朝9時に受付を済ませ、それから18時半まで、7時間もの間集中して研修を受けられるのだろうか。。一抹の不安は一時限目で吹き飛びました。先生たちの講義は素晴らしく、時間はあっという間です!

こんな話は2度と聞けないんです。真剣に聞き入りメモを取りました。先生が経験をもとにお話をして下さるので、とても興味深く、教本でつらつらと読んでいたものが、現実味を帯び、立体的に見えてきました。

地域の防災活動の講演の中に『自分の減災レシピをつくってみる』というものがありました。先生が行った避難所で、アレルギーを持っている方への対応が充分でなかったというお話もあり、自身の身に置き換えて想像しながら聞くことができました。

レシピの内容はこんなものです。

⚫︎住まいに耐震性はあるか
⚫︎勤務先建物に耐震性はあるか
⚫︎自治体の地震・風水害防災マップを確認しているか
⚫︎通勤途上駅毎の避難場所を確認しているか
⚫︎家族と、災害の話し合いをしているか
⚫︎排泄への備えをしているか
⚫︎避難場所までの経路を確認しているか
⚫︎1ヶ月のライフライン途絶対策をしているか
⚫︎犬猫などペットのエサや排泄対策をしているか
⚫︎高齢者や障害児者の避難対策をしているか
⚫︎頼れる近隣・知人・友人はいるか?


これはあくまでも例で「自分の家はどうなのか」ということを考え実践しなければ意味がないのです。この講習では、主人が務める浅草のお店(古い木造)のことがとても気になり、色々な事を想定させてもらいました。

巨大な災害の時は、頼りは近隣・共助であるということも、繰り返し話されていいうましたが、1番大事なのは「自分で自分の身を守ること」。

とても衝撃的だったのは先生が「よく報道で死者〇名と出るけれども、私は死者の中に入らない! 入ってはいけない!」「自分の身を守れてこそ、近隣の救助活動ができるんです」とおっしゃっていたことです。

だからやっぱし、実践が大事。いくら学んでも実践しなくては意味がないんですもんね。備蓄や自宅の家具固定が大切なことは、専門家の先生たちから改めて教えて頂くと、危機感としてきちんと捉えることができました。

先生たちは、きっと飽きないようにでしょう。時折冗談を交えて話して下さるのですが、地震のしくみと被害を教えてくださった先生は、「地震を研究しているのに、家具の下敷きになって被害を受けたというのでは恥ずかしい」ということで、工務店にお願いして半日かけて全ての家具を固定してもらったとおっしゃっていました!これでやっと人前で堂々と話せますと笑いを誘っていましたね。

教本で勉強したときに「賃貸の家は難しいのでは」と疑問を感じていたのですが、「できる限りのことをすることが重要だ」との話でしたので、賃貸マンションの我が家は、突っ張り棒や、L字式の粘着テープなどで最低限対策することを決めました。

私も防災士を目指すものの端くれですから、人に訴えるためにも、自分の身の回りの準備をしっかりして、「何をどのように準備して、料金はいくらかかったのか」ということも、いつか皆さんの前でお話できるようになったらいいなぁと思ってます。

また講演の中で楽しい話として印象深かったのは、災害医療の現場に携わっている医師の方が、後に記者の方にインタビューを受けたそうです。その時に「『トリアージ!トリアージ!』と叫びながら現場に向かった」という話が、翌日新聞を読むと「『とりあえず!とりあえず!』と叫びながら現場に向かった」と書かれてたそうです。トリアージが浸透していない頃の話だそうです。

真面目な話のあとだから笑えたというのもあるのでしょう!これから受ける人にはネタバレになったらごめんなさいね。

1日目の講習を受けて、家に帰り、やっと試験対策ブックを開いた私は、またまた固まりました。練習問題ハードすぎる!

ほぼ寝ずに2日目の講習を受ける羽目になる赤プルでした。2日目は2日目でまた珍事件が起こりますが、それはまた次の話にします。

外に出ると声をかけてくださった方が。 なんと、このコラムの読者さんでした! きっと会えると思っていたと言われて嬉しかったや。(画像提供:赤プルさん)

(了)